英単語カバー率の比較

このサイトではカタカナ語として6000の英単語を紹介しています。そのうちVoice of America(VOA)でSpecial Englishとして設定されている単語リストに含まれる単語は1201個です(カバー率79.5%)。JACET8000に含まれる単語は4665個です(カバー率58.3%)。究極の英単語12000に含まれる単語は5634個です(カバー率46.9%)。

なお、ビジネス用コミュニケーションツールとしてグロービッシュ(グローバルとイングリッシュをかけあわせた造語)を提唱したジャン=ポール・ネリエール氏は、基本単語として1500語のリストを作成しましたが、その時に彼が参考にしたものが、VOAのSpecial English Programにおける基本単語1500語(2014年2月現在では1510個)です。当サイトできっちりボキャビルすると、Special Englishのリストから覚えなければならない単語は、残り309個となるので、ビジネス用コミュニケーションツールとしてグロービッシュを身につけたい場合にはチャレンジしてみるとよいでしょう。

ちなみに、JACET8000は、British National Corpus(一億語)に、独自に作成した580万語のリストを追加し、そこから8000語を抽出したもので、この8000語によって英文に含まれる単語の97.3%(平均。固有名詞を除く)をカバーできるとされています。つまり、このサイトでボキャビルの基礎固めを終えた後、JACET8000の残る3335個を覚えたならば、あなたは英文に含まれる単語の97.3%を辞書なしで理解できるようになります(ただしJACET8000の書籍は入手しにくいので、同じ程度の水準にある究極の英単語の三巻までをチェックするといいと思います)。この数字の解釈には、JACET8000の概要が参考になります。そこには次の文が載せられています。「一般に、文章を構成する単語の95%程度がわかれば、その文章はおおむね理解可能だ」。

また、究極の英単語12000の第四巻には、このような言葉が添えられています。「最終巻のこの本では、TOEIC満点を超え、語彙マスターになる、超上級の3000語を学びます」。もしあなたが語彙マスターになりたいのであれば、当サイトでボキャビルを終えた後、SVL12000の残る6366個を覚えると良いでしょう(※究極の英単語12000とJACET8000では共通する単語も多いので、JACET8000を済ませた後、さらに6000語以上の単語を覚えなければならない、ということにはなりません。参考までにJACET8000にはSVLの単語が7501個含まれています)。

「英語をマスターするには数千も単語を覚えなければならないなんて……」と思われる方もあるかもしれませんが、実際にはカタカナ語だけでもかなり戦えるので、JACET8000やSVL12000への挑戦は、ほんとうに英語をかっちりやりたい人向けです。しかし、「英語を身に付けるには3万から4万の単語力が必要」といった言葉を聞いたことがある人の場合には、「たったの数千の暗記でいいの!?」と逆に驚かれるかもしれません。